ナキウサギ

6月に入り日差しの強さに驚いているこのごろです。
冬以来、気温の高い傾向は続いていて、ルピナスを始めとする花々も10日ぐらい早く咲いています。天気も晴れる日が多く、旅行にはもってこいの季節です。ワールドカップ観戦にお忙しいかと思いますが、北海道の旅も忘れないでね。
                   決勝トーナメント進出して、とっても感動したオーナーより

さて今月の糠平だよりは、その可愛らしい仕草からファンの多いナキウサギについてです。
phot by 白井さん
 ナキウサギは日本では北海道の限られた地区でしか見ることの出来ない動物です。暑い所が苦手なので、山の上などの涼しいところに住んでいます。大きさは大人で15cmぐらい。パッと見はネズミみたいな動物です。その為北海道の人達もこの動物を知っていましたが、ネズミの仲間だと思っていたみたいです。昭和3年(75年前)になってようやく、北海道大学の先生が解剖してナキウサギだという事が分かりました。名前の通り、『ピチッ』とか『チッ』とか鳴いて、縄張りをアピールしたり、仲間に『敵がいるよー』と伝えたりしています。
 ちなみにアイヌの人達はクトロン・カムイ(岩場の神様)と呼んでいたそうです。これはナキウサギが涼しい風の吹く岩場を住みかとしていることから名づけられたのでしょう。
 ナキウサギは普段岩場の岩と岩の隙間に住んでいて、なかなかその姿を見ることが出来ません、ただし、朝方と夕方はえさを食べるために比較的活発に動くようです。季節としては5.6月と、8月後半から10月頃が見やすいようです。冬眠はしませんが、冬の間は雪ノ下でのんびり?しているので、まず見る事はで来ません。
 ぬかびらユースホステル周辺で比較的見やすい棲息場所は、然別湖のそばにある駒止湖の岩場です。道路から歩いて5分ぐらいでそのポイントにつきますが、人気がある場所なので、休日とかに行くと10人以上のカメラマンが望遠鏡のようなカメラを構えているのに出会う事もあります。大抵親切な人達なので、その日の出具合とか聞いたら教えてくれます。すぐ出る事はまれで、最低でも1時間粘れる余裕がほしいところです。幸いここにはエゾシマリスもいて、こっちは良く出てきますので、リス君を見てるだけで暇つぶしにはなります。

岩の間から出て来た時に速攻撮りましょう
 
鳴兎園の看板前後にいます。
 そのほか、糠平の北にあるユニ石狩岳の登山道(層雲峡側)もナキウサギの生息地を通っています。ただしこちらは20分は歩きますし、ヒグマの目撃も多いところですから、それなりの準備が必要です。
 
なまら蝦夷4号 発刊  
 北海道のガイドブック『なまら蝦夷』の第4号が発売になりました。北海道で宿屋をしているメンバーが中心になって作った、普通のガイドブックとはかなり趣の異なる本です。カラー写真なんか1ページもありませんが、結構マニアックな情報が入っていたり、書き手のエッセイがあったりと、北海道好きにはたまらない一冊だと思います。
 実は私も東大雪周辺について書かせていただきました。(P116〜119)
 一般の書店ではほとんど手に入らない本ですので、読んで見たい方ご連絡頂ければ郵送いたします。もちろん当ユースホステルに来ていただければ販売していますので、
買ってくれ〜!
 

800円(税込)
6月のツアー・イベント
幌加温泉ツアー(毎日)
マウンテンバイクツアー(毎日)
ネイチャーウォッチング(毎日)
カヌー&リバーウォッチング(お問い合わせ下さい)
熱気球体験搭乗(毎日)
花とナキウサギを探しに(6/9.16.22.23)
ルピナスお花見(6/15〜)

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