国道273号線の旅 十勝三股、三国峠編
6月に入り、糠平周辺の森もようやく新緑の季節となってきました。
内地ではそろそろ梅雨入りでしょうか?ジトジトと蒸し暑くて大変な時期こそ、梅雨のない北海道に来ませんか。爽やかな北の大地でお待ちしています。

さて今月の糠平だよりは、『国道273号線の旅』です。昨年から断続的にやってきたこの企画もついに上士幌町のはずれまでたどり着きました。十勝三股、三国峠編です。

十勝三股
 糠平の北20キロメートルの所にある小さな集落です。今住んでいるのは2軒だけですが、昭和30年代の最盛期には1,000人以上の人が暮らしていたといわれています。
 その頃は林業が盛んで、十勝三股は切り出した木の集積地だったそうです。信じられないような太い材をソリに積んで馬が引っ張っている様子を写した写真が、三股山荘さん(喫茶店)に飾ってあります。また森林鉄道とかもあり、国鉄もここまで延びていました。
 そんな十勝三股も木の切りすぎや、全国的な林業の衰退とともに人が減り、当時の木工所や丸太置き場の跡が原っぱとして残るだけになりました。
 そのため森の多い東大雪では例外的に視界の開けた空間が残っています。盆地場の地形の中心に位置するので、周囲360℃の山並を見渡す事が出来ます。また昔住んでいた人達が植えたルピナスの花が野生化して大きな群落を作っています。花の見頃は平年で6月20日〜7月10日ぐらいです。残雪の山とルピナスの花の眺めは、十勝三股の1年で一番綺麗と言っても過言ではないでしょう。

十勝三股と残雪の石狩岳

ルピナスの花畑 
岩間温泉
 
十勝三股から林道に入り、12キロほど行った所にある無料の露天風呂です。
 国道の三股橋のたもとが入口です。石狩岳の看板を頼りに9キロほど行くと、石狩岳登山口に着きます。ここからごてん橋という小さな橋を渡り、狭くなった道を2キロちょっと進むと、川に突き当たります。浅瀬になっているので強引に渡れない事もありませんが、ここに車を止めて歩くことをお勧めします。特に今はまだ雪融けで増水していますので、4駆の車高の高い車でないと危険です。歩くときは浅瀬を渡ってもよいですし、川沿いに上流に踏み跡を伝っても行けます。
 岩間温泉は、川原に石で組んだがっちりした浴槽があるだけの開放的な温泉です。脱衣所はないので、女性の方は予め水着を着ておく等の対策?が必要です。夏になるとブヨが多いのが難点ですが、今の時期でしたらまだ落ち着いては入れるでしょう。
 湯温はかなり熱めで、川の水を入れて冷まさないとはいれない時があります。水のホースがあるのでそれほど手間がかかりませんが、たまに詰まって流れていないことがあります。その時は落ちているバケツで川から水を汲んで薄めましょう。
  
岩間温泉
三国峠
 十勝三股を過ぎると、国道は本格的な登りにかかります。とはいっても7年前に終わった改修工事のおかげで、カーブも緩やかだし、勾配もさほどのことはありません。むしろ鹿などの動物が飛び出してくることがありますので、こちらに注意が必要です。97年の秋のはヒグマと車の衝突事故も起きています。
 森の中を進んで行くとまもなくS字にカーブした大きな橋を渡ります。松見大橋といって車のCMロケにも使われた眺めの良い橋です。橋の峠側へ少し行ったところに車を止められます。橋から見えるのは、ただただ森です。とても気持ちの良い所ですが、走ってくる車には注意しましょう。
 松見大橋を過ぎると視界が広がり始め、まもなく三国峠の頂上です。峠には駐車場とトイレ、売店があります。駐車場からは東大雪の森と、ニペソツ山を始めとする山並を眺める事が出来ます。今はダケカンバの新緑と残雪の山を見られます。秋には紅葉の名所として多くの人が訪れる場所です。また、運が良ければ売店裏にシマリスが遊びに来ているのを見かける事もできるでしょう。
 当ユースのマウンテンバイクツアー三国峠コースはここからスタートします。
  
松見大橋

三国峠駐車場
 
夏季スタッフ(ヘルパー)募集
期 間:6月下旬〜3ヶ月ぐらい、または7月下旬〜1ヶ月ぐらい。
条 件:年齢21歳以上の方。
勤務内容:調理補助、掃除が主ですが、ツアー等をお願いする事もあります。
興味のある方はお問い合わせ下さい。

ペアレント(オーナー) 塩崎 健(たけし)
TEL:01564-4-2004
 
6月のツアー・イベント
幌加温泉ツアー(毎日)
マウンテンバイクツアー(毎日)
ネイチャーウォッチング(毎日)
カヌー&リバーウォッチング(毎日)
熱気球体験搭乗(下旬からの予定)
花とナキウサギを探しに(6/16.17.23.24)
ルピナスお花見(6/15〜)

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