11月の糠平 | |||||||||||||||||||||||||
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熊の良く出た夏でした 11月に入り、糠平の木は完全に葉っぱを落としてしまいました。街の人たちも漬物を作ったり、車のタイヤを履き替えたりと冬支度を始めています。 11月の糠平は4月と並び完全なオフシーズンです。そのようなわけで、当ユースホステルも4日から19日まで休館いたします。 それにしても今年の夏は、ヒグマの目撃情報が多い年でした。特に7月から8月のお盆頃までが頻繁に出ていたようです。良く見られたのは、糠平湖のダムからめがね橋にかけての道沿いです。8月20日の早朝には、うちのヘルパーさんもお客さんと一緒に目撃しています。また糠平の南東にある黒石平という所では、同じ頃に国道のガードロープの支柱を熊がかじるという事件がありました。ひがし大雪博物館の川辺館長の話では、若い(親ばなれしたばかりの)オス熊がいて、そいつの仕業だろうということでした。まだ自分の縄張りを持っていないので、だいぶあちこち動き回っているようです。早く自分のテリトリーを作って、腰を落ち着けてくれないかなぁ。 8月の後半からはあまり熊のことが話題にならなくなり、良かったと安心していたら、9月18日の夜に、この辺では今年最大の出来事がありました。場所は三国峠のトンネル付近でした。層雲峡方面に向かっていた車とヒグマがまともに衝突したのです。車が立ち上がった熊のお腹にぶつかり、熊ははね飛ばされ、車もエアバックが飛び出すほどのダメージを受け、のろのろ動くのがやっとだったそうで、そこへ瀕死の熊が襲い掛かり、車の後部に穴があくほどの爪を立てたそうです。たまたま対向車が来たので、熊が逃げ出し道路脇まで行って息絶えたという事件でした。翌日事故を起した人が立ち寄った十勝三股の喫茶店(三股山荘)のおばさんから聞いた話です。写真は糠平の人が撮っていた物です。写真で見て分かるようにかなりの大熊です。人にとっても、熊にとっても不運な事故でした。それにしても北海道らしい出来事ではないかと思い紹介しました。 |
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